3.11 from KANSAI 入場無料

新着情報
2024/2/5 3.11 from KANSAI 2024〜またぐ・こえる・つながる、国も地域も 開催決定!

開催概要

「3.11 from KANSAI」は、東日本大震災の被災地や全国で避難生活を送る方々に思いを寄せ、シンポジウムや写真展などのイベントを通して「関西から何ができるのか」を考えることを目的として、東日本大震災の翌年から、3月11日の直近の週末に大阪で開催してきました。毎年東北からゲストをお招きして「東北のいま」を学ぶほか、熊本地震や西日本豪雨などその後の災害にも心を寄せ、関西での「日頃の備え」についても議論する機会としています。

 

2024年は元日に能登半島地震が発生し、阪神・淡路や東日本での経験を持つ人たちも被災地の支援に関わっています。また2022年2月に始まったウクライナ侵攻では、日本で暮らす2,000人をこえる避難民の方々への支援や現地での復興に東北の知見が生かされつつあります。さらに2024年10月には新潟中越地震から20年、2025年1月には阪神・淡路大震災から30年の節目を迎えることから、今年のテーマは「またぐ・こえる・つながる、国も地域も」としました。

 

コロナ禍による規制が解除され、再び東北への訪問に制約がなくなりました。各地で起きている災害や紛争に思いを寄せつつ、改めて東北のいまを見つめることで、国や地域を越えて災害・復興の知見をつなぎ、関心を寄せ続ける人の輪を拡げていくためにできることについてともに考える機会といたします。

日時

2024年3月9日(土)13:30-17:15

会場

大阪公立大学文化交流センターホールおよびオンライン会場にて同時開催

*大阪市立大学文化交流センター

大阪市北区梅田1-2-2-600(大阪駅前第2ビル6階)

最寄り駅:JR東西線「北新地駅」下車徒歩約3分、地下鉄四つ橋線「西梅田駅」下車徒歩約5分など

参加費 無料
定員

大阪公立大学文化交流センターホール 100人

オンライン会場 制限なし
対象 「3.11」や東北へ思いを寄せる人、関西での備えを考えている人、関心のある方ならどなたでも
主催

3.11 from KANSAI 実行委員会([構成団体]一般財団法人ダイバーシティ研究所/認定NPO法人トゥギャザー/NPO法人遠野まごころネット/社会福祉法人大阪ボランティア協会[事務局]) [運営協力団体:おおさか災害支援ネットワーク(OSN)]

協賛企業(五十音順)

近畿労働金庫、産経新聞社、サントリーホールディングス株式会社、真如苑、東武トップツアーズ株式会社大阪法人事業部、株式会社ハレルヤワークス

コンセプト

「忘れない」:復興活動はこれからも続く。東日本大震災の「いま」を知り、風化させない。
「おたがいさま」:阪神・淡路大震災を知る関西。困ったときはおたがいさま。

「関西でできること」:関西だからこそできることを考える。関西での備えにつなげる。
3.11 from KANSAI 2023の強化テーマ

「またぐ・こえる・つながる、国も地域も」

プログラム

13:00- 開場

総合司会

下間都代子/特定非営利活動法人遠野まごころネット関西同窓会 幹事

 

13:30- 開会挨拶

実行委員長 田村太郎/3.11 from KANSAI実行委員長

 

13:35- 祈り〜黙とう

 

13:40- 鼎談「またぐ・こえる・つながる、国も地域も〜東北の経験を生かせるか」
能登半島地震、ウクライナの最新情報(現地リポート予定)
【登壇者】
菅野拓(すがのたく)さん/大阪公立大学大学院文学研究科人間行動学専攻地理学教室 准教授 ※会場登壇
後藤隆昭(ごとうたかあき)さん/復興庁 復興知見班 参事官 ※会場登壇

松永秀樹(まつながひでき)さん/JICA(国際協力機構)ウクライナ事務所所長及び中東・欧州部アドバイザー、遠野まごころネット理事 ※オンライン登壇

 

15:10- 休憩(予定)

 

15:20- 復興クロストーク「またぐ・こえる・つながる、国も地域も〜東北のいまを改めて知る」
【登壇者】

斉藤道有(さいとうみちあり)さん/美術家、一般社団法人東北ツリーハウス観光協会 代表理事、一般社団法人気仙沼地域戦略 理事 ※オンライン登壇
スワスティカ ハルシュ ジャジュさん/一般社団法人双葉郡地域観光地域研究協会 マネージャー ※会場登壇
戸塚絵梨子(とつかえりこ)さん/株式会社パソナ東北創生 代表取締役社長 ※オンライン登壇
【聞き手】

田村太郎(たむらたろう)さん/一般財団法人ダイバーシティ研究所 代表理事、復興庁 復興推進参与 ※会場登壇

 

17:05- 閉会挨拶

 

17:15- 閉会

 

17:45頃 懇親会

ゲストを囲み有志で懇親会を開催。会場周辺の店で会費は4,000〜4,500円程度の予定です。

 

「買って応援!障害者福祉事業所商品2024」

被災地を含む障害者福祉事業所で作られた商品を買って応援!食べて満足!ぜひご利用ください。
NPO法人トゥギャザーオンラインショップ
※こちらの復興支援商品の一部は、3月9日に「3.11 from KANSAI」の場(大阪公立大学文化交流センター)にて受渡し可能です。
(受取可能商品:ジュース・ゼリーのページの商品、食品ページの油麩、チキンカレー、タンと召し上がれ、ミートソース、コッペクッキー)
会場にて受取りの場合は、送料不要となりますのでご注文の際、配送方法ヤマトを選択し備考欄に「現地受渡し希望」とご記入ください。お申込み後、自動返信メールとは別メールにて送料を差し引いたお支払い金額をお伝えいたします。

参加申込方法

お申込みは、以下のフォームよりお願いします。
https://forms.gle/7CACGuFTAoMW8AD66

「3.11 from KANSAI 2024〜またぐ・こえる・つながる、国も地域も」登壇者

鼎談「またぐ・こえる・つながる、国も地域も〜東北の経験を生かせるか」登壇者

後藤隆昭(ごとうたかあき)さん/復興庁|内閣府防災担当 参事官

<プロフィール>

1995年旧国土庁(現国土交通省)入庁。東日本大震災、熊本地震、西日本豪雨等の災害では内閣府防災担当にて災害対応、復旧・復興支援に従事。2021-2023年人と防災未来センター副センター長。2023年より復興庁復興知見班にて東日本大震災の経験と教訓の継承を担当。能登半島地震発災直後より内閣府防災担当にて応援職員として対応中。

<現在の活動や取組み紹介>

復興庁では「10年振り返り」「教訓ノウハウ集」等により東日本の知見を広めているほか、「新しい東北」理念に基づき被災地を元気づけるためのWS等を開催。能登半島地震では1月に政府の「支援パッケージ」をまとめたほか、主に民間支援・ボランティア関係の調整を担当。

<ご自身の想いや伝えたいこと>

人防から復興庁へと異動し、阪神・淡路大震災と東日本大震災を繋ぐ役割となった中、今回の機会を頂いたことは大変光栄です。災害はいつも違った形でやってきますし、対処の方法も時代につれて変わってきましたが、被災地・被災者の思いを中心にbuild back betterを目指す考え方は常に同じですので、過去が未来に繋がるよう支援していきたいと思います。

ぼうさいこくたい2022(人防)にて

 

 

松永秀樹(まつながひでき)さん/JICA(国際協力機構)ウクライナ事務所所長及び中東・欧州部アドバイザー、遠野まごころネット理事

<プロフィール>

現在、JICAウクライナ事務所長としてウクライナの復旧・復興及びガザの支援に従事。東日本大震災発災後は、遠野を拠点にNGOジャパン・プラットフォームの福島・岩手チームリーダーとして緊急・復興支援を担当。その後遠野まごころネット理事として継続して東北に関与。世界銀行、JICAエジプト事務所所長、JICA中東・欧州部長を経て現職。

<現在の活動や取組み紹介>

戦火にあるウクライナの復旧・復興及びガザの支援にJICAを通じて人道緊急支援、復旧・復興支援に従事。その中で瓦礫除去等の活動において、日本における経験・ノウハウの移転を試みている。

<ご自身の想いや伝えたいこと>

海外と日本(の地方)の課題と人がつながり、共に解決策を作る「共創」によって、日本と海外に付加価値が創出される。そのプロセスを側面支援すべく日本及び海外において活動してきた。その際に重要なのは「つながること(連帯)」「枠を超える」「被災者・人を中心に考える」ことではないだろうか。

2023年7月にゼレンスキー大統領にお会いした時の彼のインスタグラムの投稿

 

 

菅野拓さん/大阪公立大学大学院文学研究科人間行動学専攻地理学教室 准教授

<プロフィール>

大阪公立大学大学院 文学研究科 准教授。臨床の社会科学者。博士(文学)。専門は人文地理学、都市地理学、サードセクター論、防災・復興政策。近著に『つながりが生み出すイノベーション―サードセクターと創発する地域―』、『災害対応ガバナンス―被災者支援の混乱を止める―』(いずれも単著、ナカニシヤ出版)。NPOなどサードセクターの活動を継続的に調査・実践している。また、近年の大規模災害を踏まえ、被災者生活再建支援手法のモデル化を行う。

<現在の活動や取組み紹介>

東日本大震災が起こってからずっと今も、東北のNPOと一緒に調査・研究や支援活動にかかわる仕事をいくつもしており、関西と東北とを行ったり来たりの生活を続けています。今は能登半島地震にもかかわっています。

<ご自身の想いや伝えたいこと>

地域と地域の間を人が行ったり来たりしながら、地域の人と関係を築いていくことで、それまでにはなかったものが人を介して地域にもたらされます。東北からウクライナにも能登にも!つながりが生み出す素晴らしさを議論したいです。

珠洲市の崩落した見附島

 

 

復興クロストーク「またぐ・こえる・つながる、国も地域も〜東北のいまを改めて知る」登壇者

斉藤道有(さいとうみちあり)さん/美術家、一般社団法人東北ツリーハウス観光協会 代表理事、一般社団法人気仙沼地域戦略 理事

<プロフィール>

2001年より現代美術作品の制作発表、展覧会多数。コミュニケーションをテーマとしたアートプロジェクトを主宰。2012年より気仙沼湾にて光のモニュメント「3月11日からのヒカリ」を主催。東日本大震災を経て、気仙沼を拠点に2014年よりツリーハウスで新しい観光をつくる「東北ツリーハウス観光協会」を設立し、東北・関東を中心に14地域15カ所で制作。2017年より気仙沼市の観光戦略を推進するDMO法人・気仙沼地域戦略を設立し、マーケティング事業のクリエイティブディレクションを担当。
<現在の活動や取組み紹介>
これまでの事業を継続しながら、昨年からは気仙沼中心部の神社とそのエリア再生に取組んでいます。街の成立過程と、歴史文化の中心機能を担ってきた神社が、震災前後の環境変化にともない、持続的な経営が困難な状況に陥っています。そこで外部者である私とチームメンバーが参画し、地域社会との関係を再構築し、持続可能な神社のあり方を実現するために様々な取組をはじめています。
<ご自身の想いや伝えたいこと>

東日本大震災から13年が経過し、国や地域を越えて多様な連帯により、物理的・精神的課題を乗り越えてきました。とりわけ目に見えない精神的な課題には、地域固有の文化やアイデンティティが深く関わり、その土地で生きる意味や時間についても学ばせてもらっています。このクロストークでは、それらの経験を共有する場として、参加者のみなさんにとって有意義なものにできれば幸いです。

神社の社務所をリノベーションしたカフェ

 

 

スワスティカ ハルシュ ジャジュさん/一般社団法人双葉郡地域観光地域研究協会 マネージャー

<プロフィール>

インド・オーランガバード出身。2017年に短期留学で初来日。以来、日本語に魅了され、2019年から東北大学で言語学を専攻、2022年に修士課程を修了した。2021年1月に、双葉タウンツアーに参加後、コミュニティ作りに興味を持つようになり、主に通訳・翻訳をするインターンとしてF-ATRAsとの関わりが始まった。2023年F-ATRAs入社、インバウンド業務に従事する。趣味は、チャイを作ること、詩を書くこと。
<現在の活動や取組み紹介>
インバウンド観光を担当しており、今年の2月に南アジアを中心とする「SATTE 2024」というエクスポに参加しました。福島浜通りを、母国であるインドに教育とレジャーをバランスよく組み合わせたデスティネーションとして紹介しており、これから生まれる繋がりを楽しみにしています。インド以外にも、ベトナム、オーストラリアやアメリカの旅行会社に声をかけ、教育商品としてのツアーやワークショップの可能性も模索中です。そして、料理(特にチャイ)と文学がとても好きで、町とどのように繋げられるかについても考えたりしています。その結果、ダルマ市でチャイの店を出店する機会を頂いたり、ライティングカンファレンス(https://japanwritersconference.org)を11月に双葉で開催されることになったり、形として様々なものが見えてきています。
<ご自身の想いや伝えたいこと>

文字から言うと、「観光」というのは、まさに「光を観る・見つける」ことであり、観光を通して福島の魅力を多くの方々に知って頂きたいです。観光で何を求めるかは、人それぞれだと思いますが、コミュニティとの交流・地域ならではの体験は観光の大切な一部だと思っております。モデルルートを作成する時は、物語を書いているような感覚です。風評被害を大きく受けたこの地域で、町の一つ一つの感動や思い出を共有できるように、これからのルートや行程を作っていきたいです。そして、会社の社長である山根さんがいつもツアーを行う時に言うように、ここに来てくれたみんなも、町のストーリーになると感じてもらいたいです。

ツアー通訳の様子

 

 

戸塚絵梨子(とつかえりこ)さん/株式会社パソナ東北創生 代表取締役社長

<プロフィール>

東京都出身。新卒で(株)パソナに入社。東日本大震災後に被災地での支援活動に取り組む中で2012年に休職し釜石市の一般社団法人にて復興支援に取り組む。翌年パソナに復職後、継続した地域との関わり方を模索するなかで社内起業制度を活用し、2015年にパソナ東北創生を岩手県釜石市に設立。
<現在の活動や取組み紹介>
「地域での豊かな働き方、生き方を創る」をミッションに、都市部の企業向け研修(ラーニングワーケーション)や、地域企業向けの人材採用、育成支援、大学生に向けた実践型インターンシップ事業、複業兼業のマッチング事業、地域での起業家支援などひと・しごと・生き方にまつわる様々な事業を行っています。
<ご自身の想いや伝えたいこと>

釜石ではコロナウイルスの猛威の中で復興期を終え、”ヒト・モノ・カネ”の流れが激減する中、個人や事業者が自律した持続可能な地域づくりに向けて歩みを進めています。

復興期に得た多様な人材・企業との”つながり”を資産と捉え、地域の資産と掛け合わせてまちの活力を共に担う様々な取り組みをご紹介出来ればと思います。

ラーニングワーケーション(首都圏企業の釜石でのフィールドワーク)の様子

 

 

田村太郎(たむらたろう)さん/一般財団法人ダイバーシティ研究所 代表理事、復興庁 復興推進参与

<プロフィール>

兵庫県伊丹市生まれ。阪神・淡路大震災を機に被災者支援や復興活動に参加。2007 年にダイバーシティ研究所を設立し、代表理事として企業や自治体による人の多様性配慮の推進に携わる。東日本大震災直後に内閣官房企画官に就任し、「震災ボランティア連携室」で官民連携による被災地支援を担当。現在も復興推進参与として東北復興に関わっている。
<現在の活動や取組み紹介>
ダイバーシティ研究所は熊本地震(2016 年)や西日本豪雨(2018 年)、熊本豪雨(2020 年)などで自治 体と連携した被災世帯調査を実施。2024年の能登半島地震でも災害ケースマネジメントの考え方に基づく被災者支援を通した「誰も取り残さない災害対応」をめざして、石川県や市町による被災者把握事業に取り組んでいる。
<ご自身の想いや伝えたいこと>

東北での被災者支援や復興の取り組みから、私たちは多くのことを学んだはずですが、みなさんの地域での備えに活かされているでしょうか。残念ながら世界は災害や紛争など、困難な状況が続いています。東北への関わりから私たちがもう一度学ぶことはなにか、またそのためにできる行動は何か、もう一度みんなで考えましょう。

能登半島地震直後の避難所で撮影した手書きの英語の案内

 

 

 

 

 
3.11 from KANSAI へのお問い合わせ 06-6465-8391 事務局:大阪ボランティア協会
協賛企業

近畿労働金庫、産経新聞社、サントリーホールディングス株式会社、真如苑、東武トップツアーズ株式会社大阪法人事業部、株式会社ハレルヤワークス

連携企画情報

福島から避難されている方の第3回「交流カフェ」
日時:2024年3月9日(土)13:30-16:00
会場:大阪公立大学文化交流センター・大セミナー室
運営:福島県県外避難者相談センター「サスケネ」

 

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